さぼってんだログ 常時ネタバレ

今のところ、和製RPGのシステムについて本気出して考えてみている。ネタバレに配慮していません。

早く安くうまく作れればそれに越したことはないじゃないか

FFのモンスターの名前は世界中の神話や伝承を元にしています。だからってバビロニアとかインカに取材旅行、という話にはならなかったはず。5行ほども幻獣の解説が書いてあって運がよければ挿絵があったりもする本あたりを資料に「あとはお前の想像力で補えよ」なんですよね。綿密調査なんぞする時間もったいないとか思ってそう。
かといって、本当に全くゼロから幻獣を創造するって無茶だと思うんですよ。例えば『ポケモン』初期のポケモンは151種なのは有名です。あれはまあ複数のデザイナーが寄ってたかってデザインしてますけど、例えば3ヶ月で架空のモンスター151匹デザインしろって言われたらどうですか。実際にいる生き物、建造物や機械装置、神話や伝承のイメージ、強烈個性の個人、そういった諸々を自分なりに改変するやり方じゃないととても無理でしょう。そんな短期間に全部完全オリジナルでできるなんて人がいたら本物の天才です。
「既にあるものを下敷きにしてぼくがかんがえたナニガシカ」はコストを下げます。既にあるものそのものを使ってしまうと綿密な調査が必要になる。100%脳内からヒネリ出すのは脳みそに負担がかかりすぎる。オマージュと呼ぶか二次創作と呼ぶかは知りませんけど、半オリジナルにするのが一番いいということになる。商売でやってるんだからコストダウンの方向へ向かうのは当然です。
だからFFが「既にあるものを下敷きにしてぼくのかんがえたアレコレ」であることを私は肯定しています。ただしね、「過去のFFを下敷きにしてぼくのかんがえたアレコレ」がFFそのものになりうるかっていうと、もしかしたらならないのかも知れないねえ。「FFを名乗らなければ許してやるのに」「続編名乗るなら設定改変すんなよ」「下手な改変するから設定矛盾が出るんだよもっとうまいことやれ」て意見が多すぎるもん。